1960年代のロンジンのアドミラルコレクションから続くデザイン要素であるダイヤルの5つ星マークについては、UberやAmazonの評価を連想させる不要な演出という批判が当然ながら続くと思う。私はどちらかというと中立的な立場だ。スピリットがどのように見えるかは気にしていないが、私のなかで非常に印象的な一連のリリースとライン拡張を評価することに影響を与えない。
ロンジン ハイドロ コンクエスト クロノグラフ L3.883.4.96.9
昨年の秋、自身の最善の判断に反して(私は直接比較することを避ける傾向にあるのだが)、ロンジンのスピリット チタニウムをチューダーの大ヒットモデル、ブラックベイ フィフティ-エイトに似た時計だと評した。この比較は今でも納得のいくものだ。比較を続けると、ロンジンのズールータイム GMTは、チューダーのブラックベイ GMTの対抗モデルとして認められる可能性があると思う。機能性はもちろん、独自のデザイン言語(ソーダ缶カラーは不要)や、ベゼルインサート、クロノメーター認定のムーブメントなど、素材の改良も施されている。
ロンジン マスターコレクション オートマティック L2.628.4.97.6
ロンジンの新しい時計の紹介を他社製品との無意味な比較で脱線させるつもりはないが、ズールータイムはGMTカテゴリーにおける真剣な競争相手として、すべての時計愛好家のレーダーに映るべきだと本当に思っている。この時計には、注目すべき印象的なディテールがたくさんある。皆さんもぜひ実物を見て判断して欲しい。特にマルチレイヤーダイヤルのディテールや、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げをミックスしたケースのデザインはすばらしいものだ。ネット上のスペック表では読み飛ばしてしまいがちな要素だが、こうしたディテールが時計の所有感を左右するのだ。
ロンジン スピリット ズールータイムは、このようなディテールを十分に備えており、私の率直な意見だが、今年度最高の“パイロット/トラベル”ウォッチとして、再び候補に挙がることになりそうだ。
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